「老後2000万円不足」の話題が出て、不安になった人も多いようですね。
最近、ネット証券の口座開設やNISAの申し込みが増えているという、新聞報道もありました。
私は、中小企業勤務の薄給サラリーマンなので、年金というより、子供が成長した時の教育費や生活費に不安があって、投資の勉強を始めました。
短期的に資金を増やすのであれば、ハイリスクハイリターンの投資を検討する必要があると思います。
ただ、老後のお金のことが心配になって投資を検討し始めた人は、リスクを抑えながら、長期的にリターンを得ていくという姿勢で十分だと思います。
そのような「長期投資」でリターンが見込める投資商品の特徴を紹介します。
企業のオーナーになる「株式投資」
株式を買うことは、その企業のオーナーの一員となることです。
世界の企業のオーナーになることができます。
株式投資の特徴は以下の通りです。
・流動性がある。
・少額から投資ができる。
・値上がり益が期待できるが、値下がりすることもある。
・配当金や株主優待がもらえる。
・税額が最大20%。
・リーマンショック、戦争のような出来事の影響を受ける。
・個別株投資は初心者にはハードルが高い。
買えば何もすることがないので、サラリーマンなどの本業があっても取り組みやすい投資だと思います。
逆にいえば、リーマンショックのような出来事や戦争などが勃発した場合、その影響を回避することができません。
「少額から投資ができる」と書きましたが、「投資信託と比べると、投資金額が高い」という見方もあります。
私は不動産投資(アパート経営)をしていますので、それに比べると「少額からできる」と捉えました。
種類としては、日本株、アメリカ株など、世界の株式を買うことができます。
個別の株を買うことは、どの株を買うかを自分で研究して買うわけですから、そこに面白味がありますし、値上がりの旨みもあります。
ただ、「企業業績の分析や将来性の見極めは難しい」と思う人も多いと思います。
私自身も、個別株の投資をしていた時期がありますが、個別株は難しいと感じました。
債券を買って、利息をもらう「債券投資」
債券投資は、簡単にいえば、お金を貸して利息をもらう投資です。
債券とは、国や企業などが投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。
債券の購入すると、満期までの期間、決められた利息をもらうことができます。満期時には、額面金額が払い戻されます。
国債や地方債、民間企業が発行する社債があります。
債券投資の特徴は次の通りです。
・満期保有すれば、額面全額を受け取れる。
・価格が上下し、途中で売ることもできる。
・国債などは流動性がある。
・発行者の財務状況が悪化した場合、元本や利子の支払不能等のリスクがある。
・買ったら、何もしなくていい。
日本の国債や地方債はローリスクローリターンの商品といえます。
外国債券のなかには、8%を超えるような利回りが期待できるような債権もあります。
ただ、外国債券は、信用リスク、為替リスクなどを考慮する必要があります。
専門家に株式や債権の運用をまかせる「投資信託」
投資家から集めた資金を、専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
郵便局などでも取り扱っていますので、比較的身近な投資商品ですが、特徴は以下の通りです。
・プロ(ファンドマネージャー)が運用してくれる。
・分散投資でリスクを軽減できる。
・手数料がかかる。
・元本保証がない。
投資信託は、100円から積立投資が可能です。
株式投資に比べると少額ですので、「まずは投資信託から」と勧められることも多いと思います。
株式投資のところで書いたように、個別株の分析などするには時間も経験も必要です。
投信は、ファンドマネージャーが各ファンドの運用方針に従って投資判断から取引までをしてくれます。
ただ、その分の販売買付手数料、ファンドの管理費用などコストがかかります。
手数料が高い商品が多いので注意が必要です。
最大のメリットは、分散投資ができることです。
複数の銘柄に資金を分けて投資をすることでリスクを分散・軽減できます。また、色々な国や地域に投資できます。
保有コストが低い商品が多いインデックスファンド
投資信託の一種に、インデックスファンドがあります。
インデックスファンドとは、日経平均やTOPIXのような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指すファンドです。
インデックス投資という呼び方もされていて、手数料などの保有コストが低いのが特徴です。
株式市場に上場しているインデックスファンドは、株式と同じように取引できます。
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参入障壁は高いが、比較的安定「不動産投資」
戸建て・マンションなどの住居系、商業ビルなどへの投資です。
住居系といっても、マンションの1室を買うこともできますし、アパート1棟を買うこともできます。
不動産投資の特徴は以下の通りです。
・流動性が低い。
・銀行からお金を借りて投資できる。
・借り入れをする場合、金利リスクがある。
・買ってからも手間がかかる。
・投資資金が大きい。
・空室リスクがある。
空室リスクはありますが、家賃収入は比較的安定した収入となります。
借り入れをしながら、資産を増やすことがきることは大きな特徴です。
その分、金利リスクがありますし、投資額が大きくなってしまいます。
投資額が大きく、参入障壁が高いことはデメリットですが、プレーヤーが少ないという点ではメリットです。
バブル時代のような売却益を狙う投資はリスクが大きいです。
ただ、家賃収入の積み上げで資産を形成するのであれば、比較的見通しが立てやすいです。
しかし、サラリーマンなどの本業がある人にとっては、購入後に手間がかかることがマイナスかもしれません。
基本的に管理会社に仕事を委託できますが、どのくらいリフォームするかなど、経営判断をする必要があります。
自分で動くことで、空室リスクを抑えたり、コストを削減したりできますので、ビジネスと投資の中間くらいの性格を持っていると思います。
エネルギー、金、穀物などへの投資する「コモディティ投資」
商品先物市場で取引されている商品への投資です。具体的には、原油、金、トウモロコシなどです。
先物商品の商品ファンドを買うことのほかに、コモディティを対象とした投資信託が登場したことによって、個人でも少額からコモディティ投資ができるようになりました。
コモディティ投資の特徴は以下の通りです。
・株式投資と組み合わせて分散投資になる。
・手数料が高い。
・配当金がない。
・価格変動リスクがある。
・為替リスクがある。
物価が上昇すると、コモディティ投資の商品の価格も連動して上昇する傾向があるのでインフレに強いといわれています。
例えば、「有事の金」という言葉があります。有事や不況時にも強いので、株式投資と組み合わせて資産づくりをする人もいます。
ただ、価格変動リスクや為替リスクがあるので、初心者には難しい投資だと思います。
外貨預金であれな高い金利もある「預金」
預金は、利息がつきますので、投資と言えます。
ただ、日本の場合、普通預金の金利が0.001%、定期預金(1年もの)の金利が0.01%です。実質的に投資になりませんね。
預金の特徴は以下の通りです。
・流動性が高い。
・外貨は為替リスクがある。
・外貨預金は手数料もかかる。
外貨預金とは、外国の通貨で預金をすることです。
日本で普通に預金するよりも、一般的に金利が高くなります。
例えば、米ドル2%、、オーストラリアドル1.5%、南アフリカランド6%などです。
ただ、為替リスクや手数料に注意しなければいけません。
基本は、「理解できるものに投資する」
投資の神様と言われる、投資家のウォーレン・バフェットは「リスクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに起こるもの」と言っています。
投資の前には勉強が必要ですし、自分が理解できないような複雑な商品には手を出さないほうがいいです。
投資商品の事が理解できれば、自分がとれるリスクの範囲やリターンも分かります。
他人任せにせずに、自分で考え、自分で判断しましょう。
投資のためには、資金が必要ですが、副業や固定費削減で資金をためることもできます。
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