「貯蓄をしなければいけない」と思いながら、なかなか貯蓄ができない人も多いと思います。
「3割の世帯は貯蓄がない」という調査結果もあるようです。
単純に考えると、収入より支出を少なくすれば貯蓄できます。
分かっていても、それができない。
または、ある程度の貯蓄ができたら、新しい車を買ってしまったり、最新家電を買ってしまって、結局は貯蓄額が増えない。
そのような人も多いでしょう。
「なんとなく」だけでは、なかなか貯蓄は継続できません。
そこで、今回は貯蓄1000万円を目指す理由について解説します。
少し高い目標かもしれませんが、1000万円貯蓄することで経済的には大きくステップアップできます。
1000万円は20年後の2000万円
貯蓄1000万円は、それだけでも大きな価値があります。
統計調査によると、4人家族で1カ月あたりの生活費は30万円程度ですので、2年以上の生活費になります。
ただ、運用することでもっと大きな力を発揮することができます。
例えば、1000万円を年利4%で複利で運用すると、20年後には2100万円を超えます。
税金などを無視した試算ですが、2倍以上です。
4%という利率は、アメリカ株のインデックス投資などで十分達成可能な数値です。
2倍になったのは、1000万円という元金を運用しただけです。
20年間は1円も追加で資金を投入していません。
例えば、40歳までに1000万円を貯める。
それを20年運用すれば2000万円です。
老後2000万円問題を解決できるのです。
もし1000万円を元手に、月1万円の積立を続けたら2500万円になります。
1000万円まで貯めて、その後は月に1万円を投資に振り分ける。
それだけで、20年後には2500万円になるのです。
貯蓄1000万円は、そのまま普通預金に預けていても大きく増えることはありません。
株式などの投資に使うことで、お金がお金を生む仕組みができます。
投資で増やすためには、資金の大きさと時間が必要
1000万円を年利4%で運用すれば、20年で2100万円以上になります。
1000万円の増加ですので、大きなインパクトです。
ただ、元金が100万円であればどうでしょう?
当たり前ですが、10分の1になります。
100万円を年利4%で運用すると、20年で210万円です。
20年間で110万円の増加。これではインパクトは小さいですね。
年利4%の場合、20年かけて2倍程度になるのです。
やはり、元金に一定の規模が必要です。
それに20年という時間が複利の効果を大きくするのです。
株などの投資は、短期で成果を上げることは難しいです。
それはプロの仕事です。
個人投資家がプロの投資家よりも有利な点は、長期でリターンを確保すればよい点です。
一定規模の元金を長期間にわたって運用することで資産を増やす。
これを目指すべきです。
【関連記事】投資初心者におすすめ!積立NISAを使った資産形成【投資の勉強】
1000万円貯まるまで待たなくていい
1000万円貯めるには時間がかかりますので、徐々に投資を開始することもできます。
上記のシミュレーションは1000万円を一括投資したものでした。
ただ、現実的には、投資経験もないのに一括で1000万円の投資することは難しいです。
少額から徐々に投資を始めたり、数年に分けて投資することが現実的です。
例えば、投資資金500万円がたまった時点で投資を開始。
500万円を運用しながら、毎月4万円の積立投資をします。
すると、10年後に投資に使った資金が980万円。
複利で増えた分も含めると、1300万円を超えます。
後半の10年は積立を停止し、その1300万円を10年間運用します。
20年間で資金は1900万円を超えます。
もちろん、月3万円の積立投資を20年間続けてもいいですが、増えるのは約380万円。
投資した資金も720万円ほどなので、複利の力も少なくなってしまいます。
貯蓄1000万円までの取組みが大切
一握りの高所得者の人を除いて、貯蓄1000万円までの道のりは大変だと思います。
支出を見直して、無駄遣いをなくす必要があるかもしれません。
具体的には、無駄な保険を解約する、新車を諦めて中古車にする、なんとなく契約したサブスクを解約する・・・
身の程にあった生活をするようになると思います。
また、収入を増やすために副業を始める人もいるかもしれません。
ランサーズで特技を活かせる仕事をしたり、メルカリでせどりに挑戦したり・・・
そのように貯蓄1000万円までには色々な努力が必要だと思います。
支出を見直すということは、「自分には何が必要か」を考える機会になります。
副業に挑戦することは、スキルや知識の蓄積になります。
そのような経験は貯蓄に負けない価値があります。
もちろん、資産運用しようと思えば、株式の勉強をすることになりますし、全般的なお金の知識が増えます。
そのような点でも貯蓄1000万円を目指す価値はあると思います。
教育資金を貯めるつもりが不動産へ
私の場合は、将来必要になる教育費の不安から「貯蓄をしなきゃ」と思い始めました。
もともと派手な生活をするタイプではなかったので、30代前半で達成できましたが、大きかったのは結婚でした。
私の独人時代の貯蓄、妻の独身時代の貯蓄、結婚祝い金、共働きでの貯蓄などを合わせて、世帯で1000万円です。
正直言って、妻の独身時代の貯蓄や結婚祝い金がなければ、あと数年遅れていたと思います。
私の場合、1000万円を使って不動産投資に挑戦しました。
不動産投資のおかげで早期に蓄財ができましたが、一般的には株式投資の方が取り組みやすいと思います。
ただ、1000万円という貯蓄は不動産投資に踏み切ることも可能な資金ということです。
インデックス投資でも、1000万円は20年で2000万円になる可能性があります。
なかなか貯蓄が継続出来ない人は、その価値を知ることから始めたらいいかもしれません。
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